またトランプが、よく意味の分からない関税にサインした。だが不思議なことに、外国の一部銘柄にはほとんど影響がなく、相場は停滞したままだ。小さな上下はあるが、大きな変化は見られない。テック株も一部は動いたものの、全体としては落ち着いている。
私はただじっとチャートを見守る。大きく下がらない限りは静観が一番だ。ニュースで「良い情報だ」と思っても、実際に知る頃にはすでに動いた後で遅い。だからこそ、企業の新鮮なビジネス情報をいかに早くつかむかが重要だと痛感している。
最近では「AppleがIntelに資金を入れる」というニュースも流れている。しかし真偽ははっきりしない。こうした情報を正確に読み解けるかどうかで、投資の成否は大きく変わるだろう。
ここしばらくの成果は、水前寺清子の歌にあるように「二歩進んで一歩下がる」状態だ。大きな勝ちにはならないが、為替の動きもあって、ドル建ての利益を円に換算すれば、日本で低い給料で働くよりはマシな結果になっている。
いずれ一般投資家も、再びテック株に資金を回す時期が来ると私は思う。小売りではTargetやWalmartがすでにクリスマス商戦に向けた玩具販売の準備を始めている。アメリカ人は借金をしてでも年末に散財する習慣があるから、売上の伸びには期待してよいだろう。